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年新た今熟年の手を合わす 初春や般若心経唱えたり
雉鳴くや畝起こす手の止まる時 花見山夫婦の時を刻む時
見上げれば天空の大河流れおり 初燕ふるさとの無き旅人よ
彩色やゆっくりとゆっくりと里の秋 空梅雨やブルーベリーの色褪せる
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2009年 2010年
うぐいすや里山のいろ癒し色 去年今年いま一瞬の鷹の舞い
雷様と恐れられたり雨走る 風清か下へ下へと深呼吸
甲子道の紅葉黄葉や夫婦旅 分蜂の影姿なき巣箱かな
秋祭りブルーベリーの幟立て カナカナやぬる湯に浸かり猛暑過ぐ
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夏盛ん汗と野球と吾子の笑み 吾亦紅世々の流れにゆらめける
ぐあっとオレンジ色の月のぼる 秋風や壁に文読む翁の背に
ラ・フランス香るぐちゃぐちゃの完熟柿 夕霧や大気も昏い檻の中
芋焦げてわあーとはなやぐ子等の声 ずんだもち仙石線の駅の色
吾子の手の先に群れ飛ぶ冬かもめ 短日や人影のなき水族館
遠霧笛ふたつみっつや去年今年 小春日や悠々と舞うシードラゴン
大砂漠緑陰に清き流れあり 聖路加の加護を求むべし五月尽
炎天下アカシアの棘ラクダはむ 点滴に命あずけて梅雨入りかな
風炎やベドウィンのシワ深く 夏空に雲ひとつ無き涅槃かな
烈日や痩せたる蝿はうごかざる 万緑やただ椅子一つ残りけり
熱き砂鈴音は闇より近づけり 窓拭くや深秋の日の静けさに
落雷や茫々砂漠に轟ける 手をつきて冥加の華をながめたり
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